『リセとトワの3分クッキング』
トワ:どもー!ヘブンズ捜査二課エージェント、大林永遠様だ。
リセ:・・・(ため息)
トワ:(小声で)おい、リセ、自己紹介くらいしろよ。
リセ:・・・ヘブンズ・アソシエイション捜査一課エージェント、小林梨世です。
トワ:さてはて、今日は俺様が特別に料理を教えてやるぜ。
リセ:・・・(再び深いため息)
トワ:今日作るのは、大林永遠様特製!『海の幸たっぷり!シーフードカレー』だ!
リセ:・・・(ついにはため息すら)
トワ:っておい、リセ。お前なんでそんなやる気無いんだよ。
リセ:・・・こんなことにやる気だせって・・・?
トワ:おう!まぁ俺的には?お前が引き立て役にさえなってくれればいいんだけど?
リセ:・・・目玉焼き程度しか作れない奴が・・・?
トワ:う・・・うっさい!小林の癖に!
リセ:(ため息)・・・まぁそれはソレとして、何で俺が呼ばれたんだ?
トワ:ん?さぁ?俺も今回はお呼ばれして、『リセ君も誘って』って言われたんだよ。まぁ俺的には一人でも十分だったんだけど、どーしてもっていわれてな。
リセ:・・・頼まれたって・・・誰に?
トワ:あぁ?誰って・・・鴇さんだよ。なんでも・・・
(回想)
鴇:今度、生活安全課でキャンプ指導を行うことになってねぇ。それで、相手は小学生なんだけど、やっぱり料理が苦手な子が多いみたいで。だから、今回君たちに料理の見本のVTRを作ってもらいたいんだよ。
トワ:はぁ。
鴇:そうそう。あ、あと、リセ君と二人でお願いしたいんだけど。
鴇:・・・あいつ・・・いや、リセとですか?
鴇:うん。ん〜若い男の子達が料理をするのっていいよね。あ、そうそう、トワくん、カレーできたらぜひ僕にも食べさせて欲しいなぁ。
トワ:はぁ。
鴇:じゃ、進行の仕方はもう頼んであるから、指示に従ってね。
トワ:はぁ。
(回想終了)
トワ:っとまぁ、こんな感じで。
リセ:・・・今、進行の仕方は頼んであるって言ったな。
トワ:ん?あぁ、鴇さんにそう言われたな。
リセ:・・・なぁ。
トワ:あ?
リセ:さっきから俺たちの前においてある台本・・・。
トワ:あぁ、これ、俺が来たときから置いてあったぞ。なんかしんねーけど、すっげー細かい書き込みとか・・・ほら、こことか、赤ペンで記しばっか。
リセ:・・・そうか。
トワ:ん?どうした?
リセ:・・・おい。
トワ:は?おい?俺様に向かって・・・
リセ:(遮るように)トワ、お前じゃない。
トワ:はぁ?
リセ:・・・物陰に隠れてないで出て来い。
トワ:誰に言ってるんだ?
リセ:・・・この台本を見たときからずっと不思議に思ってたんだ。前にもどっかで見たことあるし。
トワ:・・・だから誰に・・・
リセ:(手を前にかざし)・・・インパクト・・・
白雪:リセさん・・・。それはいけません。
リセ:・・・やっと出てきたか。この台本、またお前か?
白雪:はい。鴇課長に頼まれたものですから。
トワ:は?結局進行表作ったのは姫野だったのか?
白雪:えぇ。
リセ:トワ、この台本、最後まで読んだか?
トワ:いや、台本どおりするつもりなかったし。
リセ:しろよ。
&
白雪:してください。
トワ:ったく・・・しゃーねーな。何々・・・
トワ:ふむふむ・・・カレーを作り・・・お互いに食べさせ・・・ってなんだこりゃ?!
リセ:・・・ったく、白雪、なんだ?この台本は。
白雪:・・・リセさん、いつの間に最後までお読みになったのですか?
リセ:まずここに来てすぐだよ。この台本を発見してすぐ目を通してみれば・・・。
白雪:さすがですね。
リセ:なにがだ!?
白雪:その洞察力、分析力、エージェントとして必要な要素はやはりかねそろえているようですね。
リセ:なんでだ!トワ!お前からも言ってやれ!
トワ:・・・(ワナワナ震えている)
リセ:・・・?トワ?
トワ:俺がまったく目だってないじゃないか!
リセ:突っ込みどころはそこじゃねーだろ!!
トワ:なんだと!俺が目立たないなんてやる意味ねーじゃん!
リセ:知るか!!
トワ:なんだと!?お前・・・そうか!自分だけ目立つつもりで!
リセ:誰がだ!!
(2人は部屋で言い合いを続けている。いつの間にか白雪はいない。そんな様子をモニタしている鴇の部屋)
鴇:ん〜、やっぱり若い子達っていいねぇ。素敵だよ。
(コンコン)
白雪:失礼します。
鴇:やぁ、白雪君。
白雪:どうも。
鴇:それにしても、このシナリオ、よくできてるねぇ。
白雪:ありがとうございます。
鴇:いやぁ、それにしても、カレーは食べれそうにないかなぁ。
白雪:そうですね。すみません、私の力不足で。
鴇:いやいや、白雪君のせいじゃないよ。(遠くを見つめながら)それにしても、リセ君の作ったカレーかぁ・・・。
白雪:・・・失礼します。
鴇:あ、はいはい。ありがとうね。
白雪:いえ、それでは。
鴇:うん。
(バタン)
鴇:食べたかったなぁ。
白雪:・・・。